【コブナグサ(小鮒草)の染め方】 ① コブナグサを約40分ほど焚いて染料を作ります。 ② 布やザルでコブナグサを濾し取った染料に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないください。 ③ 染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいで各媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。 ④ 布や糸をぬるま湯ですすいで、②で取りおいてきた染料に戻します。 ⑤ 好みの色(濃度)になれば、染料から引き上げ、ぬるま湯でよくすすぎ、風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。
イネ科コブナグサ属のコブナグサ(小鮒草)は、南アジアから東アジア、さらに北アメリカに約15種が分布しています。その名は葉の形が魚の“小鮒(小さなフナ)”に似ているところから付けられたそうです。たくさんの小さな葉を風に揺らす愛らしい姿を里山の木の下や湿った場所で見ることができます。
つまり、ひと言でいうと“雑草”なのですが、伊豆諸島の八丈島(はちじょうじま)に伝わる草木染めの絹織物「黄八丈(きはちじょう)」は、このコブナグサで染められています。黄八丈に見られるように美しい黄金色を染めるコブナグサですが、下記の色見本のとおり、媒染剤を変えることで黄色以外にも明るく優しい色を染めることができます。ぜひ!伝統の染料での作品づくりにチャレンジしてみてください。
【コブナグサ(小鮒草)の染め方】
① コブナグサを約40分ほど焚いて染料を作ります。
② 布やザルでコブナグサを濾し取った染料に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないください。
③ 染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいで各媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。
④ 布や糸をぬるま湯ですすいで、②で取りおいてきた染料に戻します。
⑤ 好みの色(濃度)になれば、染料から引き上げ、ぬるま湯でよくすすぎ、風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。
※ このコブナグサは、ひとつ屋染料農園で無農薬・有機肥料で栽培したものです。
※コブナグサ(小鮒草)染めの色合いは上記の掲載のカラーサンプルをご参照ください。
※50gで大きめのハンカチ1枚、または小さめのストール1本を染めることができます(素材や染め方によって濃度や色味が異なります)。
◆ ひとつ屋の植物染料について
ひとつ屋で取り扱う植物染料は、もともと生薬として販売されているものをはじめ、私たちが染め物や織り物に用いられる植物ばかりを育てている“ひとつ屋染料農園”で自家栽培したものです。
それらは可能な限り農薬や化学肥料を使っておりません。そのため、充分に注意はしておりますが、まれに虫などが混入している場合がございます。染料としての品質に問題はございませんので、あらかじめご了承ください。
安全でナチュラルな作品づくりに、ぜひ!お役立てください。