こちらの商品は「高知・よさこい祭り×Creema アップサイクルプロジェクト」として製作しました。
素材の鳴子は実際に祭りで使われたものですので存分に使用感がありますが、プロジェクトの趣旨ということでご承知ください。

高知のよさこい祭りで使われた鳴子を使って何ができるだろう、鳴子のイメージを活かしつつ工房黒坂製作所が常にこだわる「役に立つ道具」に仕立て上げるには、どんなものがいいだろうか、これを考えた末に製作したものがこちらです。

●祭りといえば夏、夏といえば暑い、暑い祭りにはうちわ
ハレの日のお祭りといえば楽しい非日常をにぎやかに演出したいものです。
お祭りに持っていくものといえばうちわです。
鳴子は表裏に各3本の棒が自由に動くよう取り付けられていて、これが板に当たって音が鳴るようになっているのですが、この棒を固定して複数のうちわを取り付けてはどうかと考えました。

●ちゃんと涼しいうちわに仕立てる
当初はこの6本の棒に6枚のうちわを取り付けて「6倍涼しいうちわ」を作ろうとたくらんでいました。
実際に作ってみたところ予想に反して重量が大変増し、とてもではないが片手で気楽に仰げるようなものではありませんでした。
それでもすごくにぎやかな外見になりましたので、それはそれでお祭りにはいいかもしれないとも思いましたが、やはり実際にちゃんと役に立つ道具に仕立てたいと思い、いろいろ条件を変えて試したところ、30度の角度で二枚羽根にするのが一番良いと分かりました。

●お好みに合わせて2サイズをご用意
標準サイズのうちわを使った「ベーシック」と、コンサート用の巨大なうちわを使った「デラックス」の2種類をご用意いたしました。
「種類」よりお好きなものをお選びください。

●お祭りに持っていくことを考える
　うちわ1枚なら浴衣の帯に差し込んだりできますが、角度をつけて2枚のうちわを固定した鳴子は結構なボリュームがありますので、なかなかそうもいきません。
お祭りでは夜店で何かを買うのに財布からお金を出したり、何かを食べたりすることもありますが、その時にうちわを片手に持っていたりどこかに置いたりするのは面倒です。
それで、「ベーシック」では手首に通してぶら下げられるようストラップを付けました。

　また「デラックス」はかなり巨大なものになりましたので、ハンドストラップではどうも役不足です。
そこでもっと長いストラップで吊るすのがよいのですが、首から下げるのはけっこう邪魔になるもので、また首も凝ってしまいます。
それで、うちわ用としてはちょっと大げさですがたすき掛けに吊るしておけるランヤード・スリングを付けました。
これは長さが調節できるようになっており、手を伸ばした時にちょうど握り手が来る位置に吊るせます。
ランヤード・スリングにはナス環がついていますので簡単にうちわを取り外すことができます。

●実用品としての「2倍涼しいうちわ」
風を起こすうちわから握り手までの長さがあり、これが二枚羽根になった構造は、実のところ「腕をまっすぐ伸ばして力強く扇ぐ」のに適しています。
これは、自分を扇ぐこと以上に「ひとを扇ぐ」ことに一層力を発揮します。
みんなが暑くて弱っているときに「2倍涼しいうちわ」で力いっぱい大勢に涼しい風を送ったらヒーローになれるかもしれません。
また、バーベキューの火起こしでもその能力をいかんなく発揮してくれるはずです。

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